外断熱マンション6

外断熱が快適だという時に熱以外の話で
重要なのが壁に結露が発生しないということだ。

そもそも結露って何かというと水だ。
ではその水はどこから出てくるのか?
空気中の水蒸気が液体の水に変化して発生するのだ。
じゃあ空気中の水蒸気はどこから来るのか?
それはお湯を沸かした時や料理をした時、お風呂を
沸かした時に水蒸気が発生する。さらに人からも
呼吸や汗が蒸発して水蒸気が発生する。
つまり普通に生活していれば確実に発生するのだ。
これを除去することはできない。

まあ除湿機を使えば除湿できるけどね。
でも冬は乾燥しているので、わざわざ除湿機を使う
人はあまりいない。
夏は結構使うけどね。じめじめしているから。
しかし結露が発生しやすいのは冬なのだ。

なぜ冬に結露が発生しやすいか?
そもそも結露ってなんだっけ?
水蒸気が水に変化したものだ。
どうしたら気体の水である水蒸気が液体の水に
変化するのだろう?

実は空気の温度が下がると水蒸気が水になっちゃうんです。
どうしてかといえば水が空気に溶けきれなくならから。

ちょうど紅茶に(コーヒーでもいいけど)砂糖を溶かした
ときを思い出すとわかりやすいんだけど、たくさん砂糖を
溶かしておきながら話に夢中で紅茶を飲まないでいて、
ふと冷めた紅茶を見ると底の方に砂糖がたまってるを
みつけたことってない?
この場合は液体(紅茶)に固体(砂糖)を溶かした場合だけど
温度が高い方がよく溶けて温度が低くなると溶けきれる量が
減ってしまうので溶けきれなくて砂糖にもどっちゃう。

イメージ的にはこの紅茶の話と同じで、水蒸気も温度が下がると
空気に溶けきれなくて液体の水に戻ってしまう。
それでたくさん水蒸気を含んだ空気が急に冷やされると
水蒸気を含みきれなくなって液体の水に戻っちゃうわけだけど、
じゃあ、いつ空気が冷えるの?といえば冷たいものに触れたときだ。
わかりやすいのが窓だ。窓は常に外気に触れていて外と同じ温度
になっている。特に冬は外と同じ温度だと冷たくなっている。
ここに空気が触れると冷やされて水蒸気が溶けきれなくなって
水に戻って窓が濡れてしまう。

これが窓なら水を拭きとれば済む話だけど壁になると厄介だ。
壁も同じ話で内断熱とコンクリートの壁は外気温と同じで
冷たい。窓と同じ。結露が発生する。
断熱材を剥がしてみるとカビがびっしりというのがありがちな
パターンだそうだ。見たことないけど。
最近は断熱材の裏に吸湿シートが張ってあってそれが水を吸い
取るからるから結露は心配しなくていいというのが
ありがちな説明だけど、そんな湿ったシートがあったら
それにカビが生えないのだろうか?



上の図に描いたように、これが外断熱だと壁自体が暖められて
いるので空気が冷やされることはない。
内断熱だと断熱材の裏側で冷たい壁と接してしまう。断熱材の
裏なら空気が入らないんじゃないと思うが、これが入っていって
しまうそうだ。水蒸気は気体なのでわずかな隙間にも入り込んで
いってしまう。この断熱材の裏側というのが性質が悪い。
普段は見られないところなのだ。

なんだかまた話が長くなってしまったので次回へ。

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