外断熱マンション3

今回も外断熱。

ふつうとなにが違うのか?
普通のマンションは内断熱。
断熱材を壁の内側に貼っている。
外断熱は壁の外に張る。だから外断熱。それだけ。
だからなんだという話。
しかしこれが大きな違い。




外断熱では断熱材が壁の外にある。つまり壁が部屋の中にある。
ここがポイント。
マンションでは壁はコンクリートだけど、実はコンクリートには
蓄熱材としての機能があるのだ。

蓄熱とは熱を貯めること。コンクリートには熱がためられる。
いままでは暖房をつけても空気を暖めていただけ。
空気は熱しやすく冷めやすい。暖房を消したらすぐ冷える。
だから朝になると寒くてこごえてる。
空気は熱をためられないのだ。金属なんかもそう。

やかんでお湯を沸かしてる時を思い出してほしい。
火をつけるとやかんはすぐに熱くなる。触れないぐらい。
しかし水はすぐには熱くならない。
おもいっきり火あぶりになってるのに水が沸騰するのには
結構時間がかかる。
なぜか?
水も蓄熱ができるのだ。
だから水は加熱されても温度が上がる前に熱を貯めこんでいる。
金属(やかん)は蓄熱できない。すぐに温度が上がって終わり。
逆に火を消したら金属はすぐに温度が下がる。
でも水はすぐには温度が下がらない。だから「湯たんぽ」という
技が使える。

これと同じでコンクリートは暖めたらすぐには温度が上がらないのだけど
じわじわと蓄熱を始めている。水と同じ。
空気はすぐに暖かくなるけど熱はたまっていない。やかん(金属)と同じ。

そういうわけで暖房を使ってせっかく部屋を暖めても内断熱だと
壁と部屋の間に断熱材があるから壁(コンクリート)が暖まらない。
空気が暖まるだけ。なので暖房を消すとすぐに温度が下がっちゃう。

外断熱は違う。断熱材が壁の外にあるから壁(コンクリート)が暖まる。
だから暖房を消してもすぐには温度が下がらない。
コンクリートに貯められた熱で部屋がほんわか暖められる。
湯たんぽのように。
サウナの石、石焼き芋の石のように(ちょっと違うか)
部屋を暖め続けてくれるのだ。

もちろん外の冷たい空気は断熱材でシャットアウトされているので、
熱が外に逃げることはない。部屋の中の方に熱が出てくるのだ。
これが外断熱。

実は欧米では外断熱が常識らしい。
オイルヒータてのがあるけど、
(うちにもあるんだけど、なかなか部屋が暖まらない)
よく外国の映像を見るとあれに似たのが壁際に並んでる。
今思うとあれは壁を暖めていたのかもしれない。
壁を暖めて熱を貯めて壁全体からほんわか暖かい熱が
伝わってくる。そういう効果を狙っていたのだろう。
あれが正しい使い方なのかもしれない。
(「だろう」とか「かもしれない」とか言ってるのは
 推測だから。まだ確認が取れていないのでこういう
 表現にしておきます。)

原理の説明だけで結構長くなってしまった。
ではではまた今度

コメント

このブログの人気の投稿

テレグラムTelegram機種変更時の設定方法

Telegram(テレグラム)をLinuxのUbuntuで使う

Windows7からUbuntu MATEに移行した話。Windows10ではなく。3